ロコが2歳半になった。
ロコは1歳で成犬並のサイズになったが、まだどこかに若犬の雰囲気を残していた。ここへきてようやくイメージ通りのイングリッシュセターになってきた。
この間多くのことがあった。レイクキャッスルならではということが多い。そんな2年半について、感じたことなどまとめてみたい。
☆無償譲渡のこと
☆無償譲渡のこと
最初、無償譲渡といわれて半信半疑だったが理由は簡単だった。オーナーの狙いはシンプルかつピュア。「いいイングリッシュセターを残したい。」ただそれだけだった。
ラインブリーディングという言葉もレイクキャッスルで習った。良い犬を作出するにはサラブレッドのように最適な交配計画が必要なのだが、売買してしまったのではそれができない。
☆ファミリー
姉妹犬のエマちゃんの家族と打ち合わせては時折レイクキャッスルに伺う。(写真は生後1ヶ月の頃、面会に行った時のもの。)父、母犬に会っても分かっているかなって感じだが、姉妹だけは特別のようで、今だに仔犬時代のようにじゃれ合って遊ぶ。
☆ファミリー
姉妹犬のエマちゃんの家族と打ち合わせては時折レイクキャッスルに伺う。(写真は生後1ヶ月の頃、面会に行った時のもの。)父、母犬に会っても分かっているかなって感じだが、姉妹だけは特別のようで、今だに仔犬時代のようにじゃれ合って遊ぶ。
☆レイクキャッスルが目指すもの
アンナ ( LAKECASTLE PRINCESS ROYAL AT WISTASTON JW ) がイギリスでチャンピオンになった。「意外に早くチャンピオン犬をつくる目的がかなった。」とオーナー。何しろイギリスでは100頭、200頭規模のショーでCCを取らなくてはならないという。
次の目標は「イギリスのショーでトップ争いをするような優れた犬を連れて行きたい」
エンブレム(Bournehouse Royal Emblem)につづいて、昨年ジンティ(Bournehouse Gin And Tonic)がイギリスからやってきた。去年のESAのベストパピーになった犬だ。オーナーは手放しで惚れ込んでいる。今後、この犬がベースになってイギリスのショーシーンでトップ争いをするような犬は生まれるのか興味津々。
☆レイクキャッスルクラブ
レイクキャッスルのイングリッシュセター愛好者でつくるクラブ。犬友達というのは独特だが、それが同一犬種で、なおかつ兄弟姉妹や親戚関係となると、ついつい飼い主達までファミリーの感覚になってしまう。前会長の発案でレイクキャッスルクラブとなったのが2009年。
入会するにあたって「敷居が高いのでは」って危惧されたが、杞憂だった。それ以上に初対面なのに自然体で話ができるのが不思議だった。
それもそのはず、多くのメンバーが交配計画の段階から興味を持っていて、お腹にいる時には雄雌の頭数当クイズ。生まれると早速写真をBBSにアップして報告レポート。「この仔犬達はどんな家族にもらわれていくのだろう。」って皆が新しく加わるメンバーを待ってたから。
☆フィールドタイプとショータイプ
レイクキャッスルのイングリッシュセターは英系のショータイプ。動画はロコを飼う前飼っていた米系トライアルタイプのイングリッシュセター。人や他犬に対する穏やかさはイングリッシュセターに共通する性格だが、外観や性格など別犬種なくらい違っている。米系トライアルは命令を待つようにできていて、10歳を過ぎて耳が遠くなってきてからも手の動作だけでこちらの指示に従った。ところが常に忙しく走り回り、リードを付けてゆっくり散歩するようなことは最初から無理なことだった。
一方英系ベンチのロコは飼い主に対しての依存度が高く、常に「ああしてほしい、こうしてくれ。」と要求する。ゆったりした動作で街なかの散歩が楽しい。しかし見ていないところでいたずらはするし、気が向かないと聞こえないふりもする。
同じショータイプでも英系と米系では違いがある。米系は美しいコートで人目を引く。英系はコートの美しさと同時に骨格の組み立てを重視するので、一見すると地味に見える。しかし英系を見慣れてしまうと米系は平面的に映る。コートの美しさを求めるあまり前足の棒立ち状態などについて関心が薄いせいだろうか。
☆オーナーハンドラー
レイクキャッスルのほとんどのメンバーはペット目的である。ドッグショーというのはプロ集団による特殊な世界と思ってたが、「イギリスではオーナー自らがリンクで犬を引いてドッグショーを楽しんでますよ。」とオーナーがいう。
クラブの総会などでポージングのまねごとなどをするうちに、ショーにチャレンジしてみようというメンバーも出始めている。飼い主と愛犬が一緒に楽しむゲームだと考えると、オーナーハンドラーが参加するドッグショーは手作り感が好ましい。
☆4次元の楽しみ